こんにちは。
昨日の話です。
80代ぐらいの女性の患者さんがリハビリに来られました。
この方は、いつも週に1,2回ぐらいのペースで来られていたのですが、
ここ最近は、すこしお休みが続いていました。
私「こんにちは。調子はどうですか?」
患者さん「先週、お葬式がありました。」
私「・・・え?」
1年ぐらい前までは、
この女性の患者さんは、ご夫婦で旦那さんと一緒にリハビリに来られていたのです。
旦那さんは肺がんの治療をされており、転移がすすんでいるという話は
聞いていましたが、治療の為の入退院を繰り返しながらも、ご自身で車を運転して
当院の外来リハビリに通っておられました。
しかし、症状が進み、リハビリに通うことも難しくなり、
在宅でリハビリや看護を受けているとのことでした。
患者さん「最後は、満足そうにタバコ吸ってたよ」
仕事柄、リハビリに来られていた患者さんが亡くなってしまうことは、
これまでにもありました。
こういう時、どう声をかけてよいのか、いつもうまくできず、
情けなく思います。
最期をどこで迎えるのか、という問題があります。
この患者さんの場合、どういった経緯で在宅での治療を続けていたのかは、
詳しくは、把握できていないのですが、
もし、入院して治療を受けていたのなら、
救急処置を行い、まだ延命できていたかもしれないです。
でも、いづれ訪れる最期の時に、家族がそばにいないかもしれない。
また、今回の話みたいに、
最後にタバコを吸って一服するなんてこと、病院内じゃ絶対できなかったことです。
家庭の環境や、マンパワーの問題など、実際には難しいこともあると思いますが、
家庭で最期を迎えることが、一番幸せなのかなと考えさせられました。
ありがとうございました。