nonoway’s diary

40代、理学療法士の雑記ブログ

最期をどこで迎えるか

こんにちは。

 

昨日の話です。

 

80代ぐらいの女性の患者さんがリハビリに来られました。

この方は、いつも週に1,2回ぐらいのペースで来られていたのですが、

ここ最近は、すこしお休みが続いていました。

 

私「こんにちは。調子はどうですか?」

 

患者さん「先週、お葬式がありました。」

 

私「・・・え?」

 

 

1年ぐらい前までは、

この女性の患者さんは、ご夫婦で旦那さんと一緒にリハビリに来られていたのです。

旦那さんは肺がんの治療をされており、転移がすすんでいるという話は

聞いていましたが、治療の為の入退院を繰り返しながらも、ご自身で車を運転して

当院の外来リハビリに通っておられました。

しかし、症状が進み、リハビリに通うことも難しくなり、

在宅でリハビリや看護を受けているとのことでした。

 

 

患者さん「最後は、満足そうにタバコ吸ってたよ」

 

 

 

仕事柄、リハビリに来られていた患者さんが亡くなってしまうことは、

これまでにもありました。

こういう時、どう声をかけてよいのか、いつもうまくできず、

情けなく思います。

 

最期をどこで迎えるのか、という問題があります。

この患者さんの場合、どういった経緯で在宅での治療を続けていたのかは、

詳しくは、把握できていないのですが、

もし、入院して治療を受けていたのなら、

救急処置を行い、まだ延命できていたかもしれないです。

でも、いづれ訪れる最期の時に、家族がそばにいないかもしれない。

また、今回の話みたいに、

最後にタバコを吸って一服するなんてこと、病院内じゃ絶対できなかったことです。

 

家庭の環境や、マンパワーの問題など、実際には難しいこともあると思いますが、

家庭で最期を迎えることが、一番幸せなのかなと考えさせられました。

 

 

ありがとうございました。