nonoway’s diary

40代、理学療法士の雑記ブログ

97歳高齢者による交通事故について ~サポカー限定免許とは~

こんにちは。

 

今日は、高齢者の交通事故の話題についてです。

 

 

 

97歳運転による交通死亡事故

news.tv-asahi.co.jp

 

また高齢者の事故が発生しました。

ここ数年、このような話題は途切れることなく続いている印象です。

私が勤めている病院でも、

80代ぐらいの高齢の方で、ご自分で車を運転されて

通院されている方が多くいらっしゃいます。

皆さん、しっかりされているのですが、

この事故のように、いつ何が起こるかわからないので心配ですね。

 

こういう事故がメディアで扱われると、

歳とると、認知機能・反射神経が低下するんだから

免許返納を義務化しろという意見がよく聞かれます。

 

高齢者の移動手段の現状

 

でも、よく言われることですが、

地方などでは、車がないと生活が困難な人達が多い。

私の住んでいる地域でも、街中は坂道が多く、

公共の交通機関が不便です。

(市バスが30分に一本ぐらいで、まだマシなほうだと思いますが・・・)

乗り合いタクシーもあるにはあるのですが、

その便数が少なかったり、そもそも住民にあまり認知されていなく、

どこで待っていれば車がくるのか知らない方も多いという現状です。

 

また、私の親も70代で、住んでいるところが、ほんとのド田舎の山の中。

冬になると雪が積もるし、徒歩でなんてどこへもいけません。

 

家族がサポートしてあげられれば一番ですが、

そううまく、都合よくいく職種ばかりでもないのが現実です。(私がそうです)

このように、日常の生活をしていく上で、危ないと周りに言われながらも、

仕方なく車に乗っている方がほとんどでしょう。

 

対応策について

この現状を打破するためには、

地方の交通機関やタクシー事業の拡充、高齢者へのタクシーチケットの配布、

等も行いながら、「自動運転」技術を備えた車の普及が迫られていると感じます。

現在は、渋滞中の高速道路などの条件付きで、

すでに一部のメーカーが実用化していますが、

一般道での自動運転は、「SUBARU」が都内で試験走行を行っていましたが、

まだまだ、開発段階だそうです。

www3.nhk.or.jp

 

サポカー限定免許について

そこで、私が興味深く感じたのがこの制度です。

2022年5月13日、

サポカー限定免許」と呼ばれる自動車運転免許がスタートしました。

サポカー限定免許は、「安全運転サポート車等限定条件付免許」の通称。

「AT限定免許」と同様に、運転できる車種が限られる点が特徴で、

一定の安全運転支援装置を備えたクルマ(サポカー)のみ運転可能となります。

life.saisoncard.co.jp

 

サポカーの安全運転支援装置とは、

  • 衝突被害軽減ブレーキ(対車両、対歩行者)
  • ペダル踏み間違い時加速抑制装置

で、衝撃が予想されるときに自動でブレーキが作動したり、

アクセルとブレーキの踏み間違えを抑制できる機能ということです。

 

現状では、このサポカー限定免許に切り替えることは、義務ではなく、

自分の意思で普通免許からこの限定免許に切り替え、

乗れる車を自ら制限するという、免許持っている人から見ると、

切り替えるメリットが全くないと言っていい制度です。

 

サポカー限定免許への期待、まとめ

冒頭にあるような痛ましい高齢者の事故のニュースを

少しでも減らせるように、

近い未来に、例えば、75歳以上は、

このサポカー限定免許への切り替えを義務化する方向で考え、

そのための、サポカーの普及、普通車からサポカーへの買い替え時の補助金等、

国が支援しながら、また、それらと並行しながら

自動運転技術の向上を促進させることで、

高齢者の生活に優しく、また、交通事故が減ることで、

全年代の方にとってもより安全な生活が訪れるのではないかと期待します。

 

ありがとうございました。