nonoway’s diary

40代、理学療法士の雑記ブログ

松本伊代さんが、落とし穴企画で圧迫骨折になった話

こんにちは。

 

バラエティー番組の収録中に、落とし穴の企画で事故がおこり、

タレントの松本伊代さんが、腰椎の圧迫骨折になったとのこと。

 

松本伊代さんがTBS系のバラエティ番組『オオカミ少年』に出演。クイズコーナーで不正解となったため“落とし穴”に落とされ、腰椎を圧迫骨折する重症を負いました。しばらく立つこともできない状態で、現在は入院中とのこと」

news.yahoo.co.jp

 

最近、こういうバラエティー番組はほとんど見ていないのですが、

罰ゲームだったり、ドッキリ企画の最後のオチで落とし穴とか、

昔からよく使われてきた企画ですね。

出川さんとか、狩野英孝さんとかが、よく落ちてるのを見て、

私も、笑いながら見てました。

 

こういう企画って、お笑い芸人さんを落として

そのリアクションを見て楽しむってものだと思います。

でも、それも、安全性がしっかり裏付けされていて成り立つ楽しみ方。

あまりに、危険なことだと、見ているこっちが心配なだけで、

エンタメとして意味を成さないと思います。

 

今回の事故。

松本伊代さんも若く見えますが、もう57歳です。

還暦手前の女性が穴に落ちるところを見て、

誰が楽しめるんでしょうか?

番組制作者サイドのセンスを疑います。

 

また、伊代さんは、この事故以前にも、

ヨガをしていて圧迫骨折になったことがあるとのこと。

もともと、骨が弱っていたのかもしれません。

そういう事情があるにも関わらず、

この仕事を受けた事務所サイドにも問題がありますね。

 

 

腰椎の圧迫骨折という疾患は、リハビリでも目にする機会の多い疾患です。

一般的には、骨粗鬆症により背骨が弱ってしまった高齢者に多い疾患で、

転倒して尻もちをついたり、重いものを持ち上げたりといった動作が原因で生じます。

 

症状は、背中の痛みや、背中が丸くなる、また稀に下肢の麻痺など。

ただ、目立った自覚症状がない場合も多く、レントゲンで撮ってみると、

知らない間に骨折してて、いつの間にか治ってたなんて人もいます。

(治ってるといっても、正常時と比べ潰れたように骨がくっついている状態)

 

コルセットを装着して体幹を固定し、保存療法で治療していく方が多いのですが、

その症状の程度は、人それぞれです。

コルセットを付けていれば、ベッドからの起き上がり・立ち上がりや、

歩行まで、介助なくでき、入院の必要もないという人がいたり、

腰・足の痛みやしびれの為、ベッド上で寝返ることも難しく、

オムツ介助が必要になる方もいます。

 

 

松本伊予さんは、現在入院中とのことです。

入院が必要ということは、日常の生活に何かしら支障がでる程度の

症状が出ているのでしょう。

この機会にしっかり体を休め、

治療とリハビリを頑張ってもらいたいです。

 

 

一般人が、道を歩いていて落とし穴に落ちることは

ないとは思いますが、

道で転倒して、圧迫骨折することも十分あり得ます。

 

まだ若いから、骨折なんて大丈夫!なんて思っていませんか?

 

骨を強くするには、カルシウムと適度な運動、それと日光浴。

日本人の食生活では、意識して乳製品を取らないと

一日に必要なカルシウム量を確保することは不可能と言われています。

まずは、コップ一杯の牛乳を飲む習慣をつけ、

骨折と無縁の生活を送りたいと思います。

 

ありがとうございました。