nonoway’s diary

40代、理学療法士の雑記ブログ

痛みは自分にしかわからないもの

こんにちは、理学療法士のnonowayです。

 

人の痛み、どこまで理解できますか?

 

皆さんの近くにも、よく痛みを訴えている方はおられると思います。

膝が痛くて杖をつきながら歩いている親御さん、

座り仕事が多くて腰痛持ちの職場の方など。

 

痛みの感じ方は、人それぞれ

痛くて、ほんとに動くのが困難な人がいれば、

傍から見ているとそうでもないのに、痛い痛い!と声高に叫ぶ人

 

 

私は、病院で働いていますので、基本的に皆さん、どこか痛い方がこられますが、

その他人の痛みを、どこまで正確に把握できるかが大事になります。

 

そこで、痛みを「評価」する指標というものがあります。

いろいろ評価方法はあるのですが、

NRSという評価方法が、簡単で患者さんにも聞きやすい為、よく使っています。

 

NRSというのは、Numerical Rating Scaleの略で

数字の0~10の範囲で、0を全く痛くない、10が最大の痛みとして、

現在の痛みを数値化してもらう評価法です。

 

この評価で大切なのは、

前述しましたが、人それぞれ痛みの感じ方は違うということ。

足を動かしてすこし筋肉を伸ばしただけなのに、

「10の痛みです!痛いです!!」と過剰に反応する人や、

「3ぐらいの痛みですけど、まだ我慢できます・・・」という人だったり。

 

別に、これは患者さんが悪いというわけではないです。

ほんとに、それだけ痛いこともありますからね。

 

なので、大事なのは、痛みを比較すること。

例えば、じっとしている時の痛みと比べてどうなのか、

腕をまっすぐあげると7の痛みだけど、横にあげていくと3の痛みで済むとか。

また、時間の経過で痛みはどうなっているのかを把握するのも大事です。

1週間前と比べて現在の痛みの数値はどうなのか?

治療を始めてから痛みの数値はどう変化したか? など

 

 

痛みは自分にしかわからないので、他人の症状と比較するのではなく、

自分自身と比較していく必要があります。

 

 

このNRSによる痛みの評価ですけど、

医療従事者だけでなく、一般の人にも使ってもらうと有益なものなんじゃないかと思います。

 

何か、痛みがある人ならもちろんなんですけど、

痛みがなくても、なんか気分が乗らないなーとか、

目には見えないけど、日によって調子の波がだれしもあると思います。

そういうストレス値も、0~10で数値化することにより、

現在の自分の精神状態というか、心の余裕値とでもいうものを

目に見える数値という形で、日々把握しておくといいんじゃないでしょうか。

 

「昨日は、4ぐらいしんどかったけど、今日は2でちょっとマシだから、

いつもより、手間かけてご飯作ろう。」とか

「最近、ずっと6ぐらいしんどいから、今日は家事はちょっと手抜きして、

ゆっくりお風呂にでも入ろう」みたいに。

 

 

自分の体の痛みやストレス、

一番わかってあげられるのは、自分だけです。

自分の体に無理させてしまわないよう

しっかりと自分自身と向き合ってみましょう。

 

 

ありがとうございました。