お正月は餅に注意~万が一の為の応急処置~
こんにちは。
年末・年始にかけて、気忙しい時期ですが、いかがお過ごしでしょうか。
子供の頃は、正月が近づいてくると、冬休みだったり、お年玉だったりと、楽しいイベントがたくさんでしたが、
大人になると、お年玉はこっちが渡す側になり、なにかと出費が多くなる時期に。
お財布にとっては厳しい時期ですが、やはり気持ちがなんだかワクワクする感じは、子供の頃と変わらないように思います。
そんなお正月に向けて、今日は、豆知識というか、気を付けておきたいことを自分で調べてみましたので、少し書かせていただきます。
毎年、お正月になると、お餅で喉を詰まらせて、救急搬送されるといったニュースを目にしますよね。
昔は、こんなニュース見ても、他人事のように、
「ちょっと、落ち着いて食べろよ・・・」
「お正月の風物詩だなぁ・・・」
って感想しかもたなかったのですが、
自分が歳を重ね、親も高齢になるにつれ、
いつ自分に降りかかるかもわからない問題になってきました。
そもそも、毎年いったいどれくらい、餅による窒息事故が発生しているのでしょうか。
平成28年~令和2年までの5年間で、餅などをのどに詰まらせて救急搬送された方は453人おり、約9割の方が65歳以上の高齢者とされています。
東京だけでも、毎年90人程度の人が餅を詰まらせているとのことです。
東京の人口は約1300万人なので、人口比率で単純に計算すると、全国だとこの10倍、毎年900人近い人が餅により救急搬送されていると考えられます。
数字でみると、ちょっと他人事とは思えなくなってきますね。。
また、救急搬送時の初診時の状態について、
東京消防庁のサイトから引用させてもらうと、
(数値は、東京消防庁管内になります)
引用:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/camp/2021/202112/camp2.html#camp2-an03
上記の図にある通り、重症以上の生命の危険が強い場合が50%以上あり、餅での窒息事故が、命にかかわる重篤な結果につながるリスクが高いことがわかります。
では、どうすれば、餅での事故を防ぐことができるのか。
高齢者は、加齢によって咀嚼力が低下し、歯が欠損していたり、また、脳血管障害のため、飲み込む力が弱っている場合があります。
まず、近くにいる家族が、それらのリスクを把握しておく必要があるでしょう。
そして、基本的なことになりますが、
餅は、小さく切って食べやすい大きさにし、
よく噛んで食べるように注意し、
姿勢を正し食べるようにしましょう。
また、大事になるのが、餅が詰まった時に正しい応急処置ができるかどうか。
応急処置の方法には、背部叩打法(左右の肩甲骨の間を強くたたく)などがあります。この機会に、一度、下記の動画で確認しておくとよいかと思います。
餅を喉に詰め、完全に息ができなくなると、5~10分で心臓が止まります。
心臓が止まり、血流が絶たれて5分程度経つと、脳に大きな損傷が残ります。
大切な家族を守るため、いい正月、いい新年を迎えるため、
万が一の時の、対処方法を皆さんで確認しておきましょう。
ありがとうございました。
参照:
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/camp/2021/202112/camp2.html#camp2-an03
正月に「餅」で親を死なせないための7つの方法 「掃除機を突っ込む」はアリなのか | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)