nonoway’s diary

40代、理学療法士の雑記ブログ

医療従事者(リハビリ職)と患者さんとの関係性について

こんにちは。

 

最近、ちょっとブログをさぼり気味で、ブログの書き方をちょっと忘れてしまっていますので、ちょっと読みづらい内容になっているかもしれませんが、ご了承下さい。

 

ここ最近の職場、リハビリの臨床で感じたことを書きたいと思います。

 

数日前の話です。

転倒による鎖骨骨折で腕が上がりづらくなり、今年の1月頃からリハビリをされていた患者さんがいたのですが、順調に治療が進み、最近では、ほぼ日常生活では支障がないほどに回復された患者さんがいました。

状態の改善に伴い、リハビリの回数も減って来てはいたのですが、数日前、菓子折りをもって、リハビリに来られました。

 

患者さん「もう良くなったので、今日でリハビリは終わりにしようかと思います。」

「今まで、ありがとう。」と菓子折りを頂き、その患者さんのリハビリは終了しました。

 

当たり前のことですが、リハビリには終わりがあります。患者さんの状態が改善すれば、それでリハビリは終了です。

理学療法士の仕事は、患者さんを良くするためのものですので、良くなればそこでお別れ。患者さんと関わり合いになれるのは、身体が悪い時だけ。

患者さんが元気になってくれるように、自分は必死に仕事をしています。少しでも早く、体の状態が回復し、日常の生活に不便がない状態に戻すために、リハビリを進めます。ですが、リハビリを頑張れば頑張るほど、患者さんとの別れも早くなります。せっかく、仲良くなったのに、元気になれば、そこでさようなら。となるのは、いつも、なんとも複雑な気持ちになります。

一度、リハビリを終えた患者さんと、また再会することもよくあります。その時は、その患者さんが転倒したとかで、体の状態がまた悪くなった時です…

身体が悪くなった時でしか、患者さんと関わりを持てないとは、なんとも言い難い、やるせない気持ちを感じます。。

同じ医療従事者でも、医師や看護師に比べると、リハビリ職は、まだ割と患者さんの回復過程をより身近で感じることができるとは思うのですが、それでも、元気になった患者さんの姿をしっかりと見ることができず、お別れになるのは、なんとも言えない寂しい気持ちになります。

 

そんな中、つい最近、ある患者さんが私の勤務先のリハビリ室に来られました。

その人は、2か月ぐらい前に、状態がほぼ回復しリハビリを終えられた方でした。

久しぶりに、当院に入って来られ、その姿を見た私は、「またどこか悪くなったのかな。。。」と思っていたのですが、

患者さん「先生、元気?おかげさまで、腕は調子よくなったよ!また悪くなったら、よろしく~!」と、

一声掛けて下さり、颯爽と帰って行かれました。わざわざ、元気になった姿を見せに来て下さったのです。

リハビリを終え、通常の生活に戻った患者さんの元気になった姿を直接見ることはなかなか無いので、こうして、元気に生活している姿を直接見せてくれて、とても嬉しく感じました。

 

医療従事者、特に、私のようなリハビリ職種にとっての仕事のやりがいを感じる瞬間とは、元気になった患者さんの姿を見る時だと思います。しかし、その姿をはっきりとみれる時は、少ないのではないかと思います。

医療従事者以外でも、仕事でなかなかやりがいというものを感じづらい人も多いと思います。それでも、日々の業務の中で、ミスなく昨日より頑張れたとか、仕事で関わる人のいい笑顔が見れたとか、自分にプラスになるちょっとしたことを探し、モチベーションを切らさず、仕事に取り組んでいけるようにしたいと思います。

 

ありがとうございました。