人里離れた田舎の実家に、新しく喫茶店ができていた話
こんにちは。
今日は、帰省していた時の、ちょっとした出来事について。
両親のいる実家は、一面、山しかない、ほんとうにド田舎です。家のある集落に入っていくには、山へと続く急斜面の道路を上がっていきます。夏の今の時期はまだいいですが、冬になると雪が積もるため、歩いて登るのはもちろん、普通の車で登っていくのは危なく4WDでないと登れない、そんな人里離れた場所に住んでいます。まぁ、車が通れる道があるだけマシかもしれませんが。もっと交通の便が悪い、陸の孤島のような場所もあるでしょうし。
そんな山の合間にある集落の中でも、一番高い場所に、両親の家がありますので、景色は素晴らしく、何もないところで退屈はしますが、ただ、ボケッと一面を眺めているだけでも時間が過ごせます。
そんな中、母からある情報を聞きました。
「この間、近くに、新しい喫茶店ができたの」とのこと。
え?こんな田舎の集落の中に、喫茶店なんか作って、お客なんてくるのか・・・?
と疑問に。
実家のある集落は、詳しい数は正確にはわかりませんが、おそらく10数世帯ぐらいしか家が無いかと思います。
そんな場所で商売なんて?金持ちの道楽?土地を持っていた人が、売り上げ度外視で趣味で始めたのかな?と思っていたら、店を始めた人は、元々そこに住んでいたのではなく、余所でも店を開いていて、新しい開店場所として、実家のある集落を選んだそう。
うーん、商売人の考えることはよくわからん。と思いながら、時間が有り余っていたので、皆でその喫茶店とやらに行ってみることに。
歩いてその店へと向かっていると、遠くからその外観が見えてきました。
今流行りの(?)古民家カフェというか、家をリフォームして、ロッジのような感じに作り替えた建物がありました。店の前の敷地にはプールが置いてあったり、バーベキューができるような設備があります。
入ってみようかと思ったのですが、看板のところには、「本日貸し切り」の文字が。。。お店の人が顔を出し、「すみません、今日は貸し切りなんですー」とのこと。しょうがなく、そのまま引き返してきました。
後で、ネットでその店のHP等調べてみると、喫茶店とゲストハウスを合わせたような場所のようでした。
現地に住む人に対する商売というよりかは、HPやSNS上で、都会に住む人に対して宣伝し、田舎の自然の中リフレッシュしてもらうというようなコンセプトのようでした。
さっそく、貸し切りのお客さんが入っているぐらいなので、それなりに需要があるのかなと感じましたが、次、帰省するころに、お店がちゃんと残っているのかなぁ。。
こういう風に、外部から田舎の土地に、新しい人が入ってきて、地域を活性化してくれることは、ほんと有難いことだと思います。今の時代は、SNS等を上手く利用することで、昔では、商売に向かないような場所と思われているところでも、新たな需要が生まれているんだなと思います。
ただ、都会からくる人だけに目を向け商売をするのではなく、現地に元々住み続けていた人も入りやすいようなお店にし、その土地を大切にするという気持ちは常に忘れないで頂きたいです。田舎って、ほんと閉鎖的な社会ですから。。ちょっとした不平不満が積もり重なり、大きなトラブルにつながります。人間関係って難しいですよね。。
今度、帰省するときに、もう一度そのお店に行ってみたいと思います。その時まで、頑張って続けていてください!
ありがとうございました。